ベトナムダナンの名物料理を紹介
ベトナムには非常に多くの伝統料理があり、地域によって形もさまざま。同じ料理でも具材や味付けが異なったりもします。今回はダナンを中心としたベトナム中部の名物料理をご紹介致します。
ベトナム料理は生春巻き(Goi cuon)だけではありません。みなさんはどれぐらいのベトナム料理を知っていますか?フォー(Pho)、バインミー(Banh mi)。まだまだたくさんあります。
1.ミークワン(Mi Quang)
日本では知名度が低いですが、ダナンに訪れたらぜひ食べてもらいたいのが、汁なし和え麺「ミークワン」。平打ちのきしめんのような米麺に、肉やエビなどの魚介からとった出汁をベースにした甘辛のタレをかけ、肉やエビなどの具材の上に、野菜やピーナッツがのり、せんべいが添えられた混ぜ麺です。非常に日本人好みの味付けで旅行中にハマる観光客が続出。もちろん、地元民も在住外国人にも愛されています。
ミークワンはローカルレストランや屋台がたくさんあります。観光客から支持を集めているのが、下記のMi Quang 1Aというお店。とはいえミークワンは、あまり当たり外れがないので、そのへんにあるお店でも十分美味しいです。
Mi Quang 1A(ミークワン1A)
住所:1A Hai Phong Street, Hai Chau, Da Nang
電話:(0511)3827 936
営業時間:6:00~21:00
Mi Quang 1A (ダナン) の口コミ・写真・地図 - トリップアドバイザー
2.コムガー(Com Ga)
ご飯(コム)と鶏肉(ガー)を組み合わせたベトナム式の鶏飯。シンガポールの海南鶏飯やタイのカオマンガイと同じものです。ベトナムでは、地域色が強く、場所によって見た目も味も異なります。揚げ鶏または蒸し鶏とターメリックライスをあわせたり、鶏油で炊いたご飯と合わせたり、ホイアン名物とされているのは蒸し鶏と鶏の茹で汁にウコンを加えて炊いたご飯にいろいろな野菜をトッピングしたコムガーですが、個人的には揚げ鶏の方が好きかな。
コムガーはローカルレストランもしくは屋台で食べることができます。「Com Ga」の看板を目印に探してくださいね。
人気店はこちら。ダナンのローカルレストランですが、観光客、地元民問わず賑わっています。
Quán Cơm Gà A Hải(クワンコムガーアーハイ)
住所:100 Thai Phien Street, Hai Chau, Da Nang
電話:090 531 2642
営業時間:6:00~21:00
Com Ga A.Hai, Da Nang - Restaurant Reviews, Phone Number & Photos - TripAdvisor
3.揚げワンタン(Hoanh thanh chien)
揚げワンタンはホイアン三大名物の一つ。
ワンタンをカラッと揚げて、その上に豚肉や海老のすり身、トマトなどの野菜をミンチにしてトッピングします。トッピング内容は店によって異なるので、いろいろな味が楽しめます。ビールに良く合うおつまみメニュー代表でもあり、ホイアンでは屋台やおしゃれなカフェでもよく売っており、小腹がすいたときのおやつ代わりにもなります。
揚げワンタンで特に有名なレストランは特にありませんが、ホイアン三大名物がすべて食べられるDuck Cafeというお店を紹介しておきます。お一人様向けの三大名物セットもあるので、ぜひぜひお試しください。
Duck Cafe(ダックカフェ)閉店しました
住所:59 Nguyen Phuc Chu Street, Hoi An
電話:0510 3919 229
Duck Cafe (ホイアン) の口コミ・写真・地図 - トリップアドバイザー
4.ホワイトローズ(Banh vac)
ホイアン三大名物のひとつ、白いバラと称されるホワイトローズ。米粉で作られたワンタンのような生地の上に、海老のすり身や揚げたニンニクを添えて蒸した料理です。蒸し餃子のようなイメージです。
ホイアンには「バーレー井戸」と呼ばれる小さな井戸があり、このバーレー井戸の水でしか「ホワイトローズ」は作れないといわれています。製造元は下記で紹介している一店舗しかなく、この店舗から仕入れて、ホイアン内の他のレストランが販売しているそうです。せっかくなら製造元のレストランで食べたいですよね。
Lò Bánh Bao Bánh Vạc - Bông Hồng Trắng(ローバインバオバインバック-ボンホンチャン)
住所:533 Hai Bà Trưng Street, Hoi An
電話:0510 3862 784
営業時間:6:30~20:30
https://www.facebook.com/bonghongtrang.hoian
5.カオラウ(Cao Lau)
ホイアン三大名物の最後を飾るのはカオラウ。うどんのような太めの米麺に醤油ベースの甘辛く味付けをしたタレ汁をからめて食べます。野菜や香草、焼き豚、揚げたせんべいがトッピングされています。これらの具をよくかき混ぜ、スープにからめながら食べます。ヌックマムなどを加えてもアクセントとなり、とても美味しいですよ。屋台は意外と見つかりませんが、ベトナム料理のレストランに入ると高確率で置いてあります。
カオラウの有名店。地元民にも支持されており賑わっています。ここではカオラウ一杯25,000VND(175円)で食べることができます。
Thanh Cao Lau(タンカオラウ)
住所:26 Thái Phiên Street, Hoi An
Thanh Cao Lầu - Thái Phiên | Quảng Nam | Foody.vn
おまけ
ベトナム中部の名物料理をご紹介致しました。
この他にもベトナムには数多くの家庭料理があり、日本ではなかなかお目にかかれない料理もたくさんあります。例えば、ベトナムでは「花」を食べる習慣があります。
Thien ly(ティンリー)
これはティンリーという花のつぼみです。シャキシャキした食感がとても美味で、私が最も好きなベトナム野菜のひとつです。スープ、サラダとなんでも合いますが、ガーリック炒めが特に絶品です。豚肉との相性も抜群。ベトナムの家庭料理を扱っているレストランであれば置いてあります。寒い時期は収穫がなく、ダナンでは3月から10月ごろまで楽しめます。
Bong bi(ボンビー)
こちらはかぼちゃの花。そもそもかぼちゃって花があるんですね。日本ではあまり流通してないのが不思議なぐらい美味しいです。少しほろ苦い風味、花の部分と茎の部分の食感のコントラストが炒め物とマッチします。レストランでもよく見かけるのは炒め物です。
Bong he(ボンヘー)
こちらは花ニラ。つぼみも花茎もやわらかく、油で炒めるとシャリッとした独特の歯ごたえがあります。風味は葉ニラほど強くなく、ほんのりした甘みもあって美味しいです。海老と花ニラの炒めは絶品。レストランのメニューにあったら、ぜひ注文してみてください。
アジア料理というカテゴリーで、特にタイ料理と混同されがちなベトナム料理ですが、私のベトナム料理に対するイメージは、中華の技法で、日本食のような繊細な味付けの料理です。
日本ではまだまだ認知度の低いベトナム料理ですが、今後きっとブームになる!予感。